子供の好き嫌いの原因は?"おいしい"と楽しい思い出で克服する食育アイデア

「子供の好き嫌いをなくしたいけれど、どうしたらいいかわからない」

「このままずっと好きなものしか食べてくれないのかも…」

こんなふうに子供の好き嫌いに悩んでいる親は多いのではないでしょうか。この記事では、子供の好き嫌いが多い理由やその対処法を見ていきたいと思います。

  

子供はどうして好き嫌いが多いのか?

子供のときは嫌いだった食べ物が、おとなになったら好きになった。そのような経験をされた方は多いと思います。どうして子供は好き嫌いが多いのでしょうか? 

子供の好き嫌いは、舌にある「味蕾(みらい)」という味を感じるセンサーが関係しています。「味蕾」が多ければ多いほど、味に敏感であるということになるのですが、実は子供の「味蕾」の数は12歳をピークに徐々に減っていくと言われています。味に敏感な子供は、苦手な味も大人以上に感じやすいのです。

味覚には代表的な5つ味があるのですがご存知でしょうか? それは【甘味・塩味・うま味・苦味・酸味】です。それぞれの味覚を子供の好き嫌いの観点から、見ていきましょう。 

  

子供が苦手な苦味・酸味

苦味や酸味は、毒・腐敗の存在を体に知らせる味です。毒や腐敗であれば吐き出してほしいわけですから、まずいと感じるのです。

問題は、栄養満点で体に良い食べ物であっても、苦味や酸味を持っていることです。いくら大人が食べてほしいと願っても、子供には嫌悪感でしかありません。

 

子供が好きな甘味・塩味・うま味

甘味・塩味・うま味は、生きていくために必要なエネルギー・ミネラル・タンパク質が多く含まれることを、体に知らせてくれます。

子供にとって成長に必要な食べ物であるため、おいしいと感じるのです。


過去の思い出が好き嫌いに影響する?

好き嫌いには、その人の過去の思い出が影響すると言われています。

  • 子供の頃に叱られながら食べたピーマンが未だに嫌い。
  • 食べた後にお腹を壊してしまった牡蠣が嫌い。

などなど、思い出がそのまま好き嫌いに関係してしまうことがあります。

無理やり食べさせようと厳しく教育したことが、かえって好き嫌いを助長することに繋がることもあるのです。

 

 

試してみたい好き嫌い対策

これまで紹介した好き嫌いの原因を踏まえて、子供と一緒に実践したい好き嫌いの対処法をご紹介します。

 

出汁のうま味を利用する

かんたん:★★ いつでもどこでも:★

  • きのこは食べないが、なぜかきのこ汁だけは食べられる
  • なすは嫌いだが、焼いてめんつゆをかけたら食べられる
  • 味のしみたおでんの大根なら食べられる

このような子供は多いようです。その理由は旨味成分たっぷりのお出汁にあります。子供の好きな塩味・甘味に、さらにうま味をかけあわせることで料理に深みが生まれます。お出汁の力を使うことで、嫌いだった食べ物の評価を覆してくれるかも知れません。

②3つの「変える」 

かんたん:★ いつでもどこでも:★

初めて口にする食べ物の、最初の印象は大切です。もし、最初に食べさせた時の調理法や味付けが気に入らないものだったら、良い思い出にはなっていないかも知れませんね。調理方法や味付け、出すタイミングなどを変えてもう一度チャレンジしてみましょう。

  • 焼いてだめなら、煮る、揚げる、または生食など調理方法を変える
  • 細かく刻む、すりおろすなどわかりにくい見た目の料理に変える
  • ジュース、ケーキなどのおやつに変える

③苦手なものに慣れる機会を作る

かんたん:★ いつでもどこでも:★

苦手なものであっても、接点がなければ好きになるチャンスもありません。準備するのは大変ですが、なるべく手に触れる機会を作ってあげましょう。

  • 子供が苦手であっても食卓には並べる
  • 苦手な食材を買い物をするときに子供にどれにするか選んでもらう。
  • 家庭菜園や栽培キットで野菜を育てて収穫してみる

④一緒に料理をする

かんたん:★★ いつでもどこでも:★  

一緒に料理をすると、食材に触れることで興味が生まれます。

最初は簡単なお手伝いから始めましょう。レタスを洗って手でちぎったり、しめじをほぐしたりなどは子供でもお手伝いしやすいですよね。

調理する様子を見せて、出来たてをこっそり味見させてあげるのも効果的です。一緒にいたずらをしているときのようなドキドキ感を味わわせてあげます。「味見」には苦手なものを口にしたくなる特別な魔法があります。

 

⑤ひとくち食べたら褒める。食べなくても叱らない。

かんたん:★★★ いつでもどこでも:★★★

苦手なものを食べるのは子供にとってすごく勇気のいる行動です。一口でも食べてくれたのなら、たくさんほめてあげましょう。

もし食べれなくても叱らないであげてください。目の前の食べ物で、嫌な思い出が残ってしまうと、その克服までにまた時間がかかってしまいます。

     

    好き嫌いをなくす上で大切なこと

    誰もが我が子は可愛いものです。バランス良い食事で、すくすく健康に育ってほしい。親なら誰しもそう思うことでしょう。子を思うばかりに厳しくしてしまうこともあったかも知れません。 

    子供の好き嫌いは、成長とともに少しずつなくなっていきます。

    今は食べられないものも、楽しい思い出を重ねることでポジティブに向き合えるようになるので、気負わずのんびり成長を待つのも大切なことなのです。

     

    まとめ

    これまでの内容をまとめてみましょう。

    なぜ子供に好き嫌いが多いのか?

    • 味を感じるセンサー「味蕾」の数が多く、味に敏感。毒や腐敗を連想させる嫌な味(苦味・酸味)を必要以上に感じてしまうから
    • 過去の楽しくない思い出が関係していることもある

    好き嫌いをなくすために次のことを試してみましょう。

    1. 出汁のうま味を利用する
    2. 3つの「変える」
    3. 苦手なものに触れる機会を作る
    4. 一緒に料理をする
    5. 一口食べたら褒める。食べなくても叱らない。

     苦手な食べ物があっても、子供はたくましく成長していきます。まずは、子供と一緒に「食」を楽しむこと。気楽に長い目で、向き合っていきましょう。


    私たち椎茸祭が注目するしいたけも子供の好き嫌いが激しい食べ物の1つです。次の記事も参考にしていただけると幸いです。

    しいたけ嫌いの克服方法。なぜしいたけが苦手な人は多いのか。