市販の干し椎茸は天日干しなの?戻し汁もしいたけも両方味わうおすすめレシピも紹介
料理に欠かせない出汁というとかつお出汁や昆布出汁、その二つを合わせた一番出汁を想像する方が多いでしょうか?
普段のお料理でちゃんと出汁を取るのは大変なので、手軽に顆粒だしの素で済ませてしまう方も多いと思います。
そんな方におすすめなのが、干し椎茸から取るしいたけ出汁です。
干し椎茸は、水につけて戻すだけで出汁を抽出できます。本体もプリッとしてジューシー、うま味と栄養もたっぷり詰まっています。
今回の記事では、干し椎茸の特徴と、戻し出汁も椎茸も味わう簡単料理レシピをご紹介します。
干し椎茸の特徴と天日干しの効果
生椎茸と干し椎茸は、栄養価が違います。特に次のグラフでも分かるようにビタミンDの増え方は目を見張ります。
(数値の参考:日本食品標準成分表, 文部科学省)
グラフのように干し椎茸は生椎茸の30倍ものビタミンDを持つことになります。もちろん干し椎茸は乾燥状態のため、厳密な比較にはなっていません。干し椎茸を水戻しした状態だと、100gあたり約3.0ugほどが含まれる計算になります。
つまり水戻しした状態でも、生椎茸の実に6倍以上のビタミンDが含まれているのです。
市場に出回っている干し椎茸には、製造方法によって機械で乾燥させたものと天日干しをしたものの2種類が存在します。
結論から言うと天日干しした椎茸は機械乾燥よりも栄養価が高くなります。
椎茸は日光の紫外線に当てるとビタミンDに変化する『エルゴステロール』という物質を含んでいます。天日干しにすることによって、エルゴステロールをビタミンDに変えることができるのです。
長く保存でき、栄養価が高く、お出汁にも使える。干し椎茸は非常にメリットの多い食材なのです。
そんな干し椎茸の戻し方と、お出汁まで丸ごと味わえるおすすめレシピをご紹介します。
干し椎茸の戻し方
- 表面をさっと洗い、ホコリや傘についた土を落とします。
- ボウルに水を張り、軸を下にして、重ならないように干し椎茸をいれます。ラップをして、水から浮き出ないようにします。
- 冷蔵庫で一晩置いておき、ゆっくり戻します。軸が柔らかくなったらOKです。
干し椎茸を使った簡単レシピ

『干し椎茸と豚肉の旨煮』
干し椎茸と、その戻し汁が風味の決め手になる和風のあんかけです。そのままでもおかずとして美味しいですし、ご飯にかけたり、麺類や春雨にかけても美味しくいただけます。
【材料】
- 天日干し椎茸 4枚
- 豚バラ肉 250g
- 白菜 2まい
- 人参 3センチくらい
- 長ネギ 1/2本
- おろし生姜 小さじ1
- 水 3カップ
- 醤油 60cc
- みりん 60cc
- 酒 30cc
- ごま油 大さじ1
- サラダ油 大さじ1
- 片栗粉 大さじ2
- 塩、胡椒 適宜
【作り方】
- 天日干し椎茸は水1カップにつけて戻します。
- 椎茸の石付きをとり、4等分の扇形に切ります。豚バラ肉は食べやすく切り、白菜はザク切り、人参は拍子木切り、長ネギは斜めにぶつ切りにします。
- 深めのフライパンにサラダ油をいれ、豚肉を炒め、火が通ったら酒を振って強火にしてアルコールを飛ばします。
- 椎茸の戻し汁、残りの具材、水2カップを入れて5分くらい中火で煮ます。醤油、みりん、おろし生姜、塩、胡椒で調味します。軽く煮立てたら、片栗粉を同量の水で溶き、回し入れてかき混ぜながら熱し、とろみをつけます。仕上げにごま油で香りづけして出来上がりです!
まとめ
今回の記事では、干し椎茸の特徴と、美味しく堪能できる戻し方やレシピについてご紹介しました。
干し椎茸は、単に保存期間を長くするためのものではありません。栄養価の面でも美味しさの面でもたくさんのメリットがあります。
また、干し椎茸の戻し汁は、手軽に取れる出しとして利用することもできますね。
ぜひ普段のお料理に干し椎茸を活用してみてください!