しいたけ嫌いの克服方法。なぜしいたけが苦手な人は多いのか。
こんにちは、しましまです。
突然ですが、皆さん椎茸は好きですか?
椎茸農家に生まれ育ったしましまですが、実はこどもの頃椎茸が嫌いでした。・・・お父さん、お母さん、ごめんなさい。でも今はとっても好きですけどね。
こども時代の私に限らず、世の中には椎茸嫌いの人間が結構いるようです。椎茸研究所の第五回は、椎茸嫌いの実態と克服方法について見ていきましょう。
しいたけ嫌いは多い?
さて、椎茸嫌いはどのくらいいるのでしょうか。
きらいな食べものランキングから確認してみましょう。
出典:独立行政法人日本スポーツ振興センター 平成22年度児童生徒の食事状況等調査報告書【食生活実態調査編】
小学校のランキングでは10位。そして、中学校のランキングでは8位に上がっていますね。残念ながら、椎茸嫌いは結構いるようです。
しいたけが嫌いな理由は?
椎茸が嫌いな方の理由を見てみましょう。
いろいろと理由はあるようですが、大きく次の3つに集約されます。
- ぶにゅぶにゅした食感が苦手
- 味に癖がある
- 見た目が気持ち悪い
こどもの頃椎茸嫌いだったしましまは、なんとなくわかる気がします。よく考えてみても椎茸って得体の知れない食べ物なんですよね。
食感や味が独特で、感覚が鋭い子供の頃はどうしても避けてしまいます。その見た目のせいで食わず嫌いになり、大人になっても一口も食べたことが無い人もいます。
これは非常に残念なことです。
過去4回の椎茸研究所でも紹介してきましたが、椎茸はうまみと栄養素を豊富に持った食材です。そのポテンシャルは計り知れません。是非とも食べれるようになりたい食材ですね。
おすすめする3つの克服方法
では肝心の椎茸の克服方法を見ていきましょう。
ここでは3つ紹介します。
①おいしい椎茸を見分ける
普段何気なく買っている椎茸は、本当においしい椎茸ですか?
なるべく大きいものとか、きれいな丸い形をしているもの、などと選んでいるだけではありませんか?
今回は生椎茸の選び方をお伝えしたいと思います。
おいしい椎茸の条件は次のようなものです。
- (パック詰めされている場合)水滴があまりついてないもの
- 傘の裏側が白くて綺麗なもの
- かさの巻きが強く内側に膜が張っているもの
②食べやすい菌種を試す
「①でおいしい椎茸を選んだとしても椎茸は椎茸でしょう、、」そう思われた方がいるかもしれません。
実は椎茸には"菌種"があります。トマトだと"桃太郎"とか色々ありますよね?椎茸にも本来は菌種があるのですが、世の中の流通している椎茸のほとんどは菌種が混ざった状態(しかも何の菌種かわからない)です。なので1つ目に食べた椎茸は好きじゃないとしても、2つ目に食べた椎茸は美味しい!なんてことが往々にしてありえるのです。。ですので、菌種のなかで食べやすいものを選んでいただくことは一つの解決策になります。
手前味噌になってしまいますが、椎茸祭の THE SHIITAKE #01 はいわゆる椎茸臭さの癖がなく甘めで香ばしい味わいですので、是非トライしてみていただきたいです。
③椎茸出汁から慣れていく
実は椎茸が嫌いでも、椎茸から抽出したおだしは飲めるという方が多いです。椎茸の風味をほのかに感じながら、うま味を刺激させることができれば、徐々に椎茸嫌いを克服できるようになるでしょう。干し椎茸を戻すのであれば、②にあった THE SHIITAKE #01 はクセなくうま味が強く出汁がすっきりします。
もしも干し椎茸を戻すのが面倒、という方であれば、こちらも弊社商品ですが、液体タイプの無添加出汁、oh dashi 椎茸 はお湯に溶かすだけで使えるのでアリかもしれません(ただし少し椎茸感を強めにしている出汁ですので、苦手な方は 逆に椎茸そのまんま、THE SHIITAKE #01からのほうがいいかもしれません)
④自分で育ててみる
自分で椎茸を育てることで愛着がわきます。家庭菜園のような感覚ですね。椎茸を自分で育てることで、もはや得体の知れないものではなくなります。無農薬で育てる椎茸は安全な食品であることを実感してもらえるでしょう。
弊社ではもう椎茸栽培キットは販売していないのですが、椎茸栽培キットの栽培のコツをまとめてあります。ご興味ある方はどうぞ。
https://www.shiitake-matsuri.com/blogs/blog/shiitake-kit
しいたけ嫌いを克服するお勧めの食べ方
椎茸嫌いだったしましまですが、ある時母から教わった食べ方によって、椎茸嫌いを克服します。その食べ方とは、バター醤油で味付けするというシンプルなものでした。
今でも想像するだけでよだれが出るほど、おいしい食べ方です。
椎茸のバター醤油ソテー
- 椎茸の石づきを取り、食べやすい大きさにカットする。お好みで他のきのこもカットする
- 熱したフライパンにバターを入れて溶かし、椎茸と他のきのこを炒める
- 十分に火が通ったら醤油で味付けする
- ネギを散らして、アツアツのうちに食べる
癖のある風味はバター醤油で程よく隠されます。この料理のおかげで、私は椎茸好きに生まれ変わることができました。椎茸嫌いの方も、もちろん椎茸好きの方も、一度試してみてはいかがでしょうか。
椎茸にもっと詳しくなってほしい。そして多くの人に椎茸好きになってほしい。椎茸祭の挑戦はまだまだ続きます。