
oh dashi トマト
肉や魚を食べることのできない彼女(現在の妻)と「美味しい」を共有したいと思い椎茸だしを作りました。というのも、日本においては、動物性の出汁が使われていることがほとんどで、一緒に食事をするときに、菜食主義の人たちは満足にレストランに行くことができないからです。椎茸祭の商品はすべてプラントベース(植物性)にし、肉や魚を食べる人もそうでない人も一緒に「美味しい」を共有できるようなものづくりを心がけています。
みなさんは、菌床椎茸・原木椎茸という名前を聞いたことがありますか?
世の中の椎茸の多くは菌床椎茸と呼ばれ、おが屑に栄養剤と椎茸菌を混ぜハウスで3~6ヶ月かけて育てるものです。それに対して原木椎茸はその名の通り、山に生えている広葉樹に椎茸菌を打ち込み1年半~2年半かけて育てます。
つまり原木椎茸は、栄養剤などを介さず、山で育った木の栄養だけで育っており「山の栄養をまるごと食べられる」珍しい作物と言えます。しかし自然の山中で気候の影響も大きく受けるため、収穫量がハウスのものに比べて安定的ではありません。しかしそれでも、2年半という長い時間をかけて山で育った原木椎茸は格別。私達は手間暇かけて育てられた日本の伝統的な原木椎茸の魅力を少しでも伝えていきたいと思っています。